B/S・P/Lを経営に活かす

車を運転するとき、インパネで速度やガソリン残量などの数字を確認しながら運転していると思います。

これらの情報がないと不安ですよね。

メーターがなくてもどれぐらいの速度が出ているのか?ガソリンがどれぐらい残っているのか?正確に把握できるなら別ですが、おそらくそのような方はいないでしょう。

経営にたとえると、インパネが決算書や試算表、資金繰り表などで速度やガソリン残量などの情報が利益やキャッシュなどの情報にあたります。

これらの情報を確認しないで経営することは、速度やガソリン残量などの数字を確認しないで運転することと同じです。

期末時点でどれぐらいの資産や負債を保有しているのか、会社の財政状態を示す貸借対照表(B/S)。

一年間でどれぐらいの売上があり費用をかけて利益を出したのか、会社の経営成績を示す損益計算書(P/L)。

B/SやP/L、何のために作成していますか?

  • 融資を受けるため
  • 税金を申告納付するため
  • 株主に報告するため
  • 取引先に示すため

といったところでしょうか。

ただ、それだけだともったいない。せっかくつくるなら経営にも活かしたいところです。

決算書(B/S、P/L)から自社の経営状態を把握し「どこに課題があるのか?」、「これからどのような戦略を打ち立てるのか?」など今後の方向性をさぐっていきたいですね。

決算書(B/S、P/L)を経営に活かすためには、それらが実態を示していることが前提になります。

貸借対照表(B/S)だと、

  • 回収見込みがない売掛金が適切に処理されず放置されていないか?
  • 販売見込みがない在庫が適切に処理されず放置されていないか?

損益計算書(P/L)だと、

  • 費用と収益が対応しているか?
  • 未計上の減価償却費がないか?

などが問題になりがちです。

せっかくつくる決算書、どうせなら適切に作成して経営に活かしたいですね。

 

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