組織成立の3要素
人の集まりが組織として機能するためには、①共通目的、②貢献意欲(協同意欲)、③コミュニケーションの3つの要素が必要です。
① 共通目的
経営組織では企業の存在理由や目指すゴール、すなわち経営理念・経営ビジョン・経営目標が共通目的にあたります。
よって、組織を機能させるためには、経営者はそれらを明確化し従業員への理解・浸透を図ることが必要です。
その際、組織のビジョン・目標を従業員レベルのビジョン・目標に落とし込めるとより効果的に組織が機能します。
② 貢献意欲(協同意欲)
経営組織における貢献意欲とは、従業員が企業の共通目的達成のために働こうとする意思です。
貢献意欲を高めるためには従業員へ何らかの誘因を提供する必要がありますが、それは金銭的なものに限らず、承認や働きがいなど非金銭的な誘因でも貢献意欲を引き出すことが可能です。
③ コミュニケーション
経営組織では、指揮命令など上から下へのコミュニケーションや報告・連絡・相談など下から上へのコミュニケーション、同僚等との横のコミュニケーションが存在します。
これらのコミュニケーションを円滑化・活性化することで、組織の機能が高まります。
従業員のモチベーション
モチベーションアップの要素はいろいろあるかと思いますが、そのなかのひとつに心理的安全性があると感じています。
心理的安全性とは組織行動学を研究しているエドモンドソン教授が提唱している概念で、「チームの他のメンバーが自分の発言を拒絶したり罰したりしないと確信できる状態」のことを指します。
グーグルが行ったチームの生産性に関する調査では、この心理的安全性が最もチームの生産性に影響を与えるという結果が出ました。
心理的安全性は「無知だと思われる不安」、「無能だと思われる不安」、「邪魔をしていると思われる不安」、「ネガティブだと思われる不安」によって阻害されますので、心理的安全性を高めるにはこの4つの不安をなくすことが必要です。
そのためには、何気ないことですが、
- メンバーへのあいさつ、笑顔
- メンバーの話を聴く姿勢
- メンバーに話しかける
- メンバーのチャレンジの尊重
- 雑談・話し合いの機会の創出
などが意外に効果的だと思います。